「関節リウマチ」はどんな病気?
「関節リウマチ(かんせつリウマチ)」は、膠原病の一つです。本来自分の体を守るための免疫系が、間違えて自分の体を攻撃してしまうことで症状が進行します。詳しく解説しましょう。
子供のリウマチは主に全身の病気ですが、関節リウマチは主に大人の病気で、40歳代の女性に多い病気です。関節リウマチは、自分の関節に対して自己抗体が攻撃したり、白血球が自分の関節を壊してしまったりする病気です。
日本では、有病率が、0.6%と言われて、患者数は70万人と推定されています。
関節の変形
関節痛(関節の痛み)
関節腫脹(関節の腫れ)
関節のこわばり(関節が動かない)
などの関節の症状が出てきます。
足の関節の場合は、歩けなくなってしまうこともあります。
関節部分で慢性的に炎症が起こるため、放置しておくと関節が変形して、動かなくなってしまいます。
関節リウマチの診断方法
アメリカリウマチ学会に関節リウマチを診断する際に使われる、いくつかの基準があります。
まとめると以下の通りです。
X線で見ると、手や指の関節の骨が傷んだり小さくなっている
リウマチ因子がある
朝のこわばり(関節が動かないこと):改善するのに1時間以上かかる
指や手、肘、膝などの関節の中で、同時に3つ以上の関節炎がおきる
手、指の関節に関節炎がおきる
対称性の関節炎、つまり左右同時に関節炎がおきる
リウマチ結節(皮膚に盛り上がったもの、リウマチがひどい時に出て自然に消える)ができる
この中で、関節炎の症状が6週間以上続き、7つの項目の中で4つを満たすとリウマチと診断されます。
上記の診断を確定させるためには、自己診断だけではだめで、血液検査とX線検査が必要になります。
■血液検査
炎症で上がる物質CRPを測定します。関節リウマチの場合、この数値は上昇しています
リウマチ因子とは、変わってしまった免疫グロブリンに反応する自己抗体です。関節リウマチの場合、上昇します。
抗CCP抗体:関節リウマチの場合、上昇します。
■X線検査
関節の部分の撮影します。骨の先と骨の先でできていて、間に関節があります。関節リウマチだと、骨と骨の間の隙間が小さくなります。関節の中の骨も形が変形したり、小さくなったり、表面が凸凹になったりします。歩いたときに関節の中で骨が当たって、痛みが出たりします。
子供の場合、関節炎もありますが全身の症状が多く、リウマチ因子も上がらないので、なかなか診断が困難です。
関節の状態を診るためには、整形外科もある医療機関の方がいいでしょう。さらに関節痛がある場合は、整形外科でも診てもらうことが大切です。上記の検査や診断をするには、子供の場合はまずは小児科に受診しましょう。
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医になる試験では、膠原病の知識が必ず問われますので、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医に診断してもらうものよいかもしれません。問診で膠原病が疑われた場合、血液検査を行います。
大人の場合は、もちろん、発熱などの全身症状がある場合は、総合内科があれば、総合内科に、膠原病の可能性が高い場合は、膠原病内科、膠原病・リウマチ内科の方がいいでしょう。リウマチの場合、関節の症状が多いので、まずは整形外科を受診しましょう。
特に、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医を標榜されているといいかもしれません。
医療機関の科目に、膠原病、リウマチの文字があるかどうかを調べておいた方がいいですね。